ライオンパワー株式会社

納入事例:必要とされる技術・製品を世の中へ。いただいた感謝のお気持ちは、次のお客様へのパワーに。

プリント基板&制御盤事例
「絶対に負けないリリーフエース」:アムズ 様

「市場製品のメンテナンス部品が手配できなくなる!どうする!?」プリント基板バージョンの開発・製造の依頼が舞い込んだライオンパワー。その内容は市場製品の補給部品としても機能すること+新機能の追加という悩ましいものでした。
サイズ、取り付け寸法を合わせ、組み込みソフト&DIPスイッチによる多品種対応型にする。お客様からは、この上ない評価をいただきました。

アムズ株式会社 様

  • 村田 浩司
    技術推進部
    設計支援グループ
    課長

家庭用・事業所用の浄化槽や地域の大型浄化槽など、さまざまな工場生産浄化槽・排水処理槽の製造・販売を行う「浄化槽事業」。生活排水・産業廃水など各種汚水処理施設の設計・施工を行う「水処理事業」。そしてビルや工場・施設など様々な建物に空調・給排水・衛生設備や防災設備の設計・施工・管理を行う「建築設備事業」。
アムズ様は、これらの事業展開を通して時代が求める快適な住環境の創造に貢献されています。

浄化槽制御用プリント基板

シーケンサの良さである、プログラムの変更能力・プリント基板のコンパクト化・低コスト化を実現した浄化槽制御用基板。
全てのオプション機能を書き込みプログラムで導入し、DIPスイッチの切り替えにより、全てのラインナップに対応しました。
オプションが多い製品、シリーズ製品の共通基板化にお奨めの手法です。


絶対に負けないリリーフエースの登場

ライオンパワー:
アムズ様とは、現会長の高瀬が社長当時に石川県の異業種交流会で最初に知り合ったと聞いておりますが。
アムズ株式会社 村田様(以下、村田様):
そうですね。弊社の沖(当時取締役)が御社の社長(現会長)を知っていたようです。仕事の取引は無かったのですが、よく知っていたようですね。
ライオンパワー:
具体的な取引が始まった経緯としては、御社が以前取引されていた会社が倒産して、その仕事を弊社が引き継いだように聞いています。
村田様:
最近では材料費や人件費が高騰しているにもかかわらず、浄化槽業界の制御盤は不思議なくらい値段が上がっていませんでした。当時取引していた制御盤製造会社とも、長い付き合いだったんです。
そんな状況にありながらもコストダウンを考えざるをえないプロセスの中、大阪の制御盤製造メーカーがプリント基板を採用したコストダウン提案をしてきたんです。
たしかに、コストダウンにはなると思ったのですが、初取引であることや石川と大阪の距離が懸念され、話はまとまりませんでした。
そのことを取引していた制御盤メーカーに話したところ、かなり苦労しながらも、プリント基板を採用した浄化槽制御盤を開発・製造してくれました。かなり行動力のある社長だったんです。
ライオンパワー:
苦労したとありましたが、どのような感じだったのでしょう?
村田様:
プリント基板というものを設計製造したことがない会社が始めるわけですから、協力会社を集めてやったみたいです。
そのためなのか、やはりノイズなどの不具合も多かったですし、見た目もあまりかっこよくなかった印象だったのを覚えています。それでも、数年かかったんだと思いますよ。
そして、その2年後に改良版を作ってくれて、不具合などは落ち着いていった感じです。ですからその後の改良版は、かなり市場に出て行ってたんです。
ライオンパワー:
それでライオンパワーの登場ですかね?
村田様:
いえ違うんです。
実は他のメーカーがタッチパネルを採用した制御盤を販売しておりまして、弊社はそれも購入していたんですね。こちらを採用している弊社製品は原価コストは割高だったんです。
ということで、弊社の沖が「原価高」「市場のコストダウン要求」に悩んでいることを御社の社長に伝えたんでしょう。
ライオンパワー:
そこでライオンパワーの登場ですか。
村田様:
最初の仕事はかなり無理な仕様をお願いしたんですよ。
以前の会社で製造してもらった制御盤が市場に出回っていたので、そのプリント基板採用の制御盤のメンテナンス用としても使用できるようにと、既存の製品と同じサイズ、配置も同じ、なおかつ機能アップ、というのをお願いしたんです。
でもそのおかげで、市場製品の故障対応にはライオンパワー製にかわった部品・ユニットを充てることができ、メーカーとしてのサービスが展開できています。
ライオンパワー:
野球でいう中継ぎピッチャーとリリーフエースの役ですね!
村田様:
そうです。絶対に負けないリリーフエースでした。

全ての可能性を盛り込んだ最高の品

ライオンパワー:
その製品は、共通の1つのメイン基板で色々なタイプの浄化槽制御盤をコントロールできる、というものでしたね。
村田様:
そうです。以前の2タイプの両方から良い所取りした基板でした。
プリント基板を採用したリレー基板タイプだと、6回路や8回路といった浄化槽タイプに応じて回路を追加していかなくてはならないので、手間とコストがかかる。
また購入していたタッチパネルを利用したシーケンサタイプ制御盤ですと、制御盤のタイプごとにソフトの入れ替えを行わなくてはいけない。
ライオンパワー製の基板は、この2つをディップスイッチの切り替えだけで行えるようにしてくれました。
さらに、浄化槽の制御盤には6回路バージョン、8回路バージョンなどの他にオプションでブロア間欠運転とか同時運転など色々あるのですが、それもすべて開発段階でメイン基板に盛り込んでくれて、スイッチの切り替えだけで対応できます。最高の商品ですね。
ライオンパワー:
ありがとうございます。
以前の会社で製造されていたプリント基板型の制御盤との違いは他にもありますか?
村田様:
実は、以前の会社はプリント基板型の開発の時に、開発費や全ての費用を先方が負担してくれていたんです。
ところが、ライオンパワーさんにお願いしたら開発費をしっかりと要求されました。その当時の浄化槽業界では、このような費用が発生したとしても請求しないのが普通だったんです。
しかし新しいプリント基板型の制御盤が完成した時には、『きっちりとした仕事をするためには開発費などが必要なんだ』と改めさせられましたね。
おかげ様で、現在お願いしている制御盤も順調に全国展開できており、助かっております。

コミュニケーション能力もライオンパワーの武器

ライオンパワー:
開発途中では、何度も打合せをしたと思うのですが、弊社の技術陣も何度もアムズさんにお伺いしたことを覚えています。お互いに来たり行ったりしていたんですよね。
村田さんが弊社にお越しになったのはいつ頃でしたか?
村田様:
たしか10年くらい前だったと思います。入ってすぐのところに御社のハーネス加工機が展示してあり、島津製作所さんの製品を製造していたのが強く印象に残っています。
しかも、ライオンパワーさんはプリント基板の設計・製造も社内でされていましたから、すごい近代的だなーというイメージを持ちました。浄化槽の制御盤メーカーと聞くと、イメージ的には古めかしいイメージにならざるをえませんでしたから。
モノを開発するという考え方を教わったと思っています。
ライオンパワー:
弊社の営業窓口の対応はどうですか?
村田様:
製造の大井さん、中村(勝彦)さんは非常にしっかりされていますし、色々な対応が非常に早く助かっています。お二人とも製造担当とは思えないような営業活動ですよね!
あと、会社訪問させて頂いたときの印象ですが、非常にコミュニケーションが活発な会社だとおもいました。社長と従業員の距離が非常に近くて、みんなで仕事をしているように思えました。
浄化槽カットモデルを前に
ライオンパワー:
会社には壁で閉ざされた部屋は1つの応接室しかなく、現在の会長室も社長の机もだれでもいつでも寄れるようなところにありますから、そのような印象を受けたんじゃないでしょうか。
また、ライオンパワーでは、製造担当でもお客様と実際にコンタクトを取っているスタッフには、お客さまと積極的にコミュニケーションを取ってもらい、情報の先取り・質の高いサービスの提供を目指しています。
どうか今後とも宜しくお願い致します。

その他「プリント基板」の主な連携先・納入先

アサイ産業株式会社 様/株式会社小松製作所 様/シグマ光機株式会社 様/渋谷工業株式会社 様/株式会社島津製作所 様/株式会社ロゼフテクノロジー 様

その他「次世代型制御盤設計・製造」の主な連携先・納入先

株式会社アイデン 様/株式会社キョウデンシステム 様/株式会社三社電機製作所 様/東洋機械金属株式会社 様/株式会社日成電機製作所 様/平田機工株式会社 様

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